Step.1 賃貸面積と居室の関係

賃貸面積と居室の関係を理解しておけば、住まい探しで役に立ちます。一般的なワンルームのパターンを解説しますので、参考にしてください。

1.ワンルームの基本構造

ワンルームはニーズの変化に対応して、時代と共に進化してきました。第1世代をベースに第6世代まであります。
下図は第1世代の標準的なワンルームの平面図です。
3m×6mで1区画18m2の賃貸面積となります。
このタイプを「サブロクタイプ」と言いますが、バス・トイレ・洗面が同じユニット内に収められた3点式ユニットバス、幅90cmのミニキッチン、下駄箱、押入れなどを投入し、残りが概ね6帖となるようにつくられています。

6m四方に柱を配置し、夫々の柱間に梁を渡し、鉄筋コンクリート壁で区画します。ワンルームマンションの場合、この1区画を半分にし、間仕切り壁(軽量鉄骨で壁の骨組みをつくり、両側に石膏ボードを貼り付けた壁)を設けて、2住戸をつくります。コンクリート壁側は遮音性が高いのですが、間仕切り壁側は低くなります。鉄骨造やプレハブ造においては、端部屋でない限り両側の壁が間仕切り壁となります。

平面図

2.学生賃貸住宅の進化

このような構造でワンルームは造られているのですが、時代を経るに従い、設備や居室の広さにおける入居者側のニーズを反映するようになりました。
基本的には間口3m×奥行6mの奥行部分を長くすることで賃貸面積を大きくしています。その変遷は概ね次表のようになります。

世代
スペース面積
主な設備 賃料
価格帯の
目安
(共益費込)

第1世代

阪神大震災
(1995年)以前

3点式

18m2以内

6帖程度

UB バス・トイレ・洗面3点式UB

2.8万円4.5万円

トイレ
洗面
K ミニキッチン(幅90cm)
収納 押入
洗濯機 コインランドリーまたは、洗濯機ベランダ置き

第2世代

19961998年頃まで

2点独立

21m2前後

6帖程度

UB バス・トイレセパレート

4.5万円6万円

トイレ
洗面 UB内
K ミニキッチン(幅90~120cm)
収納 押入またはクローゼット
洗濯機 住戸内洗濯機置き場

第3世代

19961998年頃まで

2点独立

23m2前後

7帖程度

UB バス・トイレセパレート
トイレ
洗面 UB内
K ミニキッチン(幅90~120cm)
収納 クローゼット
洗濯機 住戸内洗濯機置き場
世代
スペース面積
主な設備 賃料
価格帯の
目安
(共益費込)

第4世代

1999年以降

3点独立

25m2前後

8帖程度

UB バス・トイレセパレート

6万円7万円

トイレ
洗面 独立洗面化粧台
K キッチン(幅120~150cm)またはファミリー用キッチン
収納 クローゼット
洗濯機 住戸内洗濯機置き場

第5世代

1999年以降

3点独立

30m2前後

10帖程度

UB バス・トイレセパレート
トイレ
洗面 独立洗面化粧台
K キッチン(幅120~150cm)またはファミリー用キッチン
収納 クローゼット
洗濯機 住戸内洗濯機置き場

第6世代

2018年頃から

3点独立
就寝スペース
収納力高

30m2

6~8帖程度

就寝スペース

UB バス・トイレセパレート

7万円超

トイレ
洗面 独立洗面化粧台
K キッチン(幅150cm)またはファミリー用キッチン
収納 クローゼット×2またはウォークインクローゼット
洗濯機 住戸内洗濯機置き場
世代
スペース面積
主な設備 賃料
価格帯の
目安
(共益費込)

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住まい探しの4つのSTEP